アサヒグラフ(昭和45年4月10日発行)

※アサヒグラフ(昭和45年4月10日発行)は、みわ氏から提供して頂きました。「閉山をねらい撃ちする求人合戦」という内容で、写真等が紹介されています。

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3千7百人の離職者という餌を求めて求人のカラスが群がる。さながら「通夜のにぎわい」である。「人手確保-再就職受入れ」の名分のなかで追いたてをくらう人たち。彼らの未来が今までよりよくなると、だれが保証してくれるのだろうか。<記事内容より>

 

 

地元の阿寒町、白糠町の旅館は「人買い」たちでいっぱいになった。出足が遅れて現地に泊まれない連中は、釧路から毎朝バスで日参。中にはふとん持参で炭住に入り込んだ者もいる。<記事内容より>

 

 

町ぐるみ山ぐるみの再三にわたる政府への陳情も、「石炭産業の撤退」を基調とする政府の対策の前には、むなしかった。
やむなく次善の策として、昨年から実施された「特別閉山交付金制度」の適用を受け、未払い賃金の75%、退職金の100%の支払いを国から受けることで、最悪の企業倒産をかろうじて避けてきたのである。<記事内容より>

 

 

とにかく道外へ出たことのない人が多い。釧路近辺に住みつきたいのが人情というもの。現地選考会に出席した求人側は、道内より道外のほうが多く、希望とまるで逆なのである。やむなく離職者たちの目は道外の企業へ向けられるのだが、なぜか東京を毛ぎらいする。「東京は暑くてダメだ」それは気候的な面だけでなく、朝夕の通勤ラッシュや、隣にだれが住んでいるかわからない、そんな乾ききった都会の風土が、敬遠されるのだろう。<記事内容より>