独身寮の食事

寮といえば1ヵ月の食事代が給料から天引きされていたのですが、初任給2万数千円の時代に食事代は3千円か2千円ぐらいだったと思います。おじさんとおばさん御夫婦とお手伝いの2人のお嬢さんで食事・掃除などの管理をされていました。少ない食事代のやりくりでしょうか、今でも思い出されることがあります。

春になるとフキだらけ。朝食の味噌汁の具がフキだけ。おひたしはフキをゆがいたもの。夕食のつけあわせはフキ。とにかく長期間続きました。あのフキは自生していたフキを、おじさんが採ったものだったので無料だったのでしょう。

おじさんがどこからか採ってきた「行者にんにく」のおひたし。生まれて初めて食べました。特に卵とじがおいしかった。このHPのエピソード集にも書かれておりますとおり、はく息はくさく(にら・にんにく比数倍)トイレの悪臭も凄かったです。

魚も安いものを購入せざるを得ません。白身の魚の連続でした。もっとも最近はあの白身の魚は高級魚だそうですが、当時は寮生が「違う魚にして」と陳情したことがありました。あの魚は何という名前だったのでしょうか。ドンコではないかと思うのですが自信はありません。

職場の人たちで足寄のほうにフキを採りに行ったことがあります。そう、ラワンブキです。背の高い人が葉のすぐ下を専門に切り落とします。他の人はしゃがんで地面のあたりを切ります。1本2メーター以上ありますから、すぐ軽トラ一杯になり雄別に戻り、私に割り当てられた分は寮に渡します。寮だからと10倍ぐらい貰ったらしく、ただでさえフキに悩まされた寮生からは文句を言われたものでした。

霧多布に春にしじみ採りに行ったこともありました。このときは寮生からは喜ばれました。フキじゃないですから。