雄別文庫

雄別に住むようになり一番困ったのはコーヒーが飲める喫茶店がなかったこと。
日曜日、釧路や阿寒(本町地区)までコーヒーを飲むため出かけたものだった。
本屋巡りも釧路での定番のコースだった。

雄別の生活をしばらくすると、2区の雄別興産事務所か2区商事売店の近くに
「雄別文庫」なる砿業所が運営している図書館もどきのものがあると教えられた。
入り浸ったし、いつも何冊か抱えて帰ったものだった。
たしか管理人は和井内さんとおっしゃる方で、4区(定かでない)の詰所勤務の方だった。
人柄の良い方で、子供のような年頃の私に敬語で話されるのにはまいった。
それよりも奥様が素晴らしい方で、出されたお茶を飲みながらいろいろ会話した。
雄別に来るまで両親と暮らしていたため、母親と話しているような気持ちがして
今でも懐かしい思い出である。

雄別文庫に通って半年、昭和40年冬、雄別文庫は閉鎖され
和井内さんは八王子の雄別関連の砕石会社に奥様と移っていかれた。
又私の休日釧路通いが始まった。