『和泉』ってなんて読みますか

炭鉱には詰所というものがあります。
会社の敷地内に社員の住宅(炭鉱住宅)が建ち一定のブロックごとに住民の面倒をみる会社の出張所が「詰所」と呼ばれてます。他の炭鉱では世話所と読んでいる炭鉱もあります。

その詰所の一つに1区詰所がありました。所員の一人に「和泉さん」がおりました。ベテラン揃いの詰所員のなかでは若手ですがそれでも40歳前後ではなかったかと思います。

その和泉さんと初めて会ったときの自己紹介が、

「 『わいずみ』です。」

他の人も「わいずみ」と呼んでました(本人が言うのだから当たり前ですね)

閉山の時1区の詰所の事務所でお茶をご馳走になりながら会えるのが最後かもしれないのでそれまで聞けなかったことを聞きました。
私 「わいずみさん、普通『和泉』って『いずみ』って読みますよね。 『わいずみ』って珍しいですね」

わいずみさん 「私の本当の名前は『いずみ』なんですよ。雄別にきて『いずみ』とは読めない、『わいずみ』だと言われて『わいずみ』で通ってしまったんです。今では子供も『わいずみ』と思ってるんです。貴方は学がありますね」

私 「学なんてなくても『和泉」は『いずみ』しか読めませんよ。」
と。会話ははずみました。
あの『わいずみ』さんは今ご存命なのでしょうか。そしてお子さんは今でも『わいずみ』と名乗ってるんでしょうか。

それにしても本人が『いずみ』と言ったのにもかかわらず『わいずみ』だということになり、それが通ってしまうなんて・・・・

懐かしい人の一人です。